ぼくはもう 用済みだってさ
「時代遅れには 居場所はない」と
まだやれる 自信はあるけど
お上の都合じゃ しかたない
公園のベンチで 頭をかかえる
もはやぼくは 不必要なんだね
でも…
長い月日をかけぼくは 日本の歩み見つめてきたんだ
みんなといっしょに昭和の時代を 駆けてきたんだ
この国の暮らし支えてきたこと ぼくの誇り ささやかな誇り
ぼくはもう リストラだってさ
「老いぼれ熊には 仕事はない」と
まだいける つもりでいたけど
若い力には かなわない
おでん屋の屋台で 繰り言並べる
かつてぼくは 花形だったのに
でも…
涙拭い去ってぼくは 舞台を降りる 振り返らないで
次の世代に未来を託して 消えて行くんだ
みんなと過ごした思い出を胸に ぼくは行くよ ひそやかに行くよ
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